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シニアに優しい旅のコツ―海外旅行の実践講座 (角川oneテーマ21 B 90)
シニアに優しい旅のコツ―海外旅行の実践講座 (角川oneテーマ21 B 90)
シニアに優しい旅のコツ―海外旅行の実践講座 (角川oneテーマ21 B 90)
田中 嘉文
定価: ¥ 720
販売価格: ¥ 720
人気ランキング: 301342位
おすすめ度:
発売日: 2007-01
発売元: 角川書店
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
シニア向け何でも流行り
私はシニアじゃないけど、
旅行は好き。
最近は、ほとんど行ってないけど。
この本の内容は、タイトルのまんま。
シニア以外でも、できるだけゆったりと海外旅行をしたい人には参考になると思う。
まあ、旅慣れた人には必要ない本。
パッケージツアー推進派の足掻き
リタイア期を迎えるいわゆる熟年層目当ての安易な企画の本が氾濫しつつある。
本書の著者の経歴からは止むを得ないのかもしれないが、パッケージツアー推進、航空会社なら日系推進が基調である。
しかも、対象とする読者層は「他人と異なる行動はとりたがらない」との決め付けも疑問が多い。
海外旅行が自由化されて間もなく、個人・自由旅行の先駆者となった層の多くは、今日の熟年層やその少し上の世代である。
また、著者のいう航空会社の選択にしても、日系、外国系どちらにも相反する利点も欠点もあり、その使い分けを理解させることこそ重要であろう。
さらに、「パッケージツアーもアレンジによって自由も満喫できる」などと称して、ロワールの城巡りコースで、帰路、トゥールToursで離団してフランスの超特急TGVでパリに帰ったことを自慢げに記しているが、対象と考えられている読者層にそれを勧めることは「詐欺」に等しい。なぜなら、バスツアーから鉄道利用に便利な場所で離団するには、相応の地理的知識や語学力が必要であり、さらに、このトゥールの国鉄駅は、街の中心の「本駅」とSt-Pierre-des-Coupsとの使い分けも理解しておく必要があるからである。
この本が広く受け容れられるとしたら、日本人の(この世代の)主体性の無さの証左だろう。
それにしても、例えば「ひとり旅の楽しみ」の故・高坂知英氏のような「志」の高い旅行者は少なくなっているのだろうか?
充実の内容
タイトルには「シニアに優しい」とはあるものの、世代を選ばず、これから旅行に行きたいと考えているすべての人にとって役に立つ内容です。
旅行業界40年という著者による本だけに、一般の消費者ではなかなか知ることのできない裏情報(しかもこれが一般旅行者にとって意外に役立つ情報だったりする)が満載です。
「旅行の本」というと、ある特定の国や街のガイドブックか、ごくごく個人的な(つまり再現性の低い)旅行記ばかりで、海外旅行に行きたいとは思っていても、どこに行くかを決める前に、その前にどんな準備が必要なのかとか、どんな点に注意しなければいけないのかといった情報を得るには十分でないものが多いと思います。
その点、本書はそこを丁寧に説いてくれています。
意外に「ありそうでなかった本」だと思います。
まずは自分の両親に読ませてあげたいと思う本でした。
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